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■FRPリップスポイラー■


 FRPで作ったリップスポイラーで、ガラス繊維にシルバークロスを使用しました。
 俗称で「シルバーカーボン」と呼ばれているものですが、実際にはカーボンではなくガラス繊維です。
 
 MC後307用のエアロパーツは少なく、何れも高価です。
 また、ノーマルバンパーの下にあるデフレクター(黒い樹脂のもの)を擦ることが良くあるので、あまり大きなエアロも付けられません。
 そこで、小ぶりでありながら、存在感があり、安価で仕上がるスポイラーを作ってしまおうと考えました。
 シルバークロスを選んだのは、スポイラーの存在感と、塗装をしなくて良いというコストメリットからです。

 最初にフロントバンパーのボトムラインを型取ります。
 ホームセンターで「プラダン」という名称で売られている板を使用します。
 樹脂で作ったダンボールで、写真の大きさのもので800円ほどでした。
 
 プラダンをバンパーの下に敷き、適当な箱などを並べて高さをバンパーに合わせます。

 プラダンの端をデフレクター(矢印で示す黒い部分)の後ろに合わせます。
 バンパーの左右とも端をあわせて位置決めをしたら、油性マジックを使いデフレクターのアウトラインを型取ります。  

 ついでにバンパーのアウトラインも型取りましたが、この線は使用しませんでした。

 型取りが終わったところです。
 矢印で示すラインがデフレクターのラインです。
 このラインに合わせてスポイラーを作ることにしました。
 デフレクターより前面に少し張り出す形状になります。
 

 デフレクターの幅寸法を測り、中心線を引いておきます。
 中心線が引けたら、デフレクターのラインに合わせてプラダンを切断します。
 曲線の切断には引き回しノコがあると便利ですが、持っていなかったので金ノコを使いました。
 
 切断したものを残ったプラダンに合わせて型取り、同じ形状のものを2枚作ります。
 プラダンの上に14mm×14mmの白木角材を接着剤で仮付けします。
 先端を斜めに切断してハの字にし、やや内側に付けます。
 角材は1本90円ほどで購入しました。
 
 この角材やプラダンの中央部分は、後で切断して捨ててしまう部分なので取り付け位置は適当でかまいません。

 角材を付けたプラダンをひっくり返し、タッカーを打ち角材を固定します。
 角材を固定したら、角材をはさむようにして、もう一枚のプラダンも同じ要領で固定します。

 プラダンと角材が固定された状態です。
 
 プラダンの厚みは約4mmで、角材は14mmです。
 合わせて約22mmになるよう角材のサイズを選びました。
 これは、次項にある先端部分の素材の厚みに合わせたものです。

 スポイラーの先端部分の型に使ったのが、写真のカブセールというものです。
 筒状のポリエチレン発泡体で、サイズはΦ22mmx2mのものです。
 配管の保温、保冷などの目的で使用されるものです。
 
 これを前項までで作った型の先端に取り付けることでスポイラーの型にします。

 プラダンの先にカブセールを両面テープで固定したところです。
 カブセールの長さが2mなので、プラダンからはみ出すサイズでしたが、両側が均等にはみ出るように中心を合わせて固定しました。
 
 FRPが硬化するまでの間だけ、プラダンからカブセールが外れなければ良いと軽く考えていました。それが失敗でした。
 後でFRPが硬化する際にカブセールが外れて歪んでしまったのです。
 固定は接着剤などを使い、しっかりと外れないように固定すべきだったと反省しました。。。
 
 以降文中では、プラダンとカブセールで使ったものを「型」と呼ぶことにします。 

 型が出来たら、次はFRPの施工です。
 ガラス繊維のシルバークロスは1200mm×500mmのものを購入、樹脂はカーボン用クリアレジンという透明度の高い樹脂を使用しました。
 ネット通販で購入しクロス、レジン、送料、代引き手数料を合わせて6、575円でした。
 一般的なガラスマットやガラスクロスよりは高価ですが、後で塗装をしなくても済むので、トータルコストで安くすみます。
 また、FRP製作後にシルバーカーボン調フィルムを貼ることも考えましたが、フィルムの方が本物よりも高価でした。

 シルバークロスを切断します。
 長さが1200mmなので、2枚を中央でつぐことにしました。
 500mm幅を4等分して約120mm幅に切断しました。
 切断するときに、細かいガラスの繊維が飛び散りますので、手に刺さらないようビニールの手袋をして作業をしました。
 当然ですが、体内に吸い込んでしまわないよう気を付けましょう。

 シルバークロスを型にタッカーで固定します。
 椅子の張替えなどのように、両側から引っ張りながらタッカーを打ちます。
 タッカーを打つ部分はFRP硬化後に切断して捨ててしまう部分になります。

 コーナ部分はガラスクロスに切り込みを入れながらなじませていきます。

 ガラスクロスを固定した状態です。
 余ったプラダンで作業用の足を作りました。
 この状態で上から樹脂を流して行きます。

 カーボン用クリアレジンと硬化剤を調合します。
 レジンと硬化剤は100:1の割合で調合します。
 レジンを約300cc使いました。
 
 容器や刷毛はホームセンターや100均ショップで安いものを購入しました。使い捨てが前提です。
 本来ならば、使用後はアセトンで樹脂をふき取り再使用するのですが、一度限りの作業であれば、アセトンを買うよりも使い捨ての方が安くなります。

 70mmの刷毛で樹脂を塗っていきます。
 クロス全体が湿るように塗ったあと、さらに樹脂を重ね塗りします。
 

 約300mlを塗り終わった状態です。
 このまま樹脂が硬化するのを待ちます。

 5時間ほどして状態を確認したところ、問題が発生していました。
 両面テープで固定したカブセールがプラダンから外れて、型の先端部分が大きく歪んでいました。
 そのまま硬化してしまうとスポイラーが使えなくなります。
 不幸中の幸いで、樹脂はまだゲル状でした。そこで応急処置として、地面に押し付けて平らにすることに。
 他のものに樹脂が付かないように、はく離用に台所にあったラップを巻いて、型の足に使っていたプラダンを歪んだ部分に置いて、上から工具箱で重しをしました。

 樹脂が硬化したら、またクリアレジンと硬化剤を調合し、樹脂の上塗り作業を行います。
 最初の樹脂はクロスに染み込ませて硬化させたものなので、表面にはクロスのデコボコが出ています。
 硬化後に上塗りする樹脂はクロスには染み込まないので、表面に厚いクリア層として残ります。
 上塗りには樹脂を150cc使いました。

 上塗りが硬化したら、バンパーの下にガムテープで固定し、デフレクターのラインをけがきます。
 ちょうどカブセールとプラダンの接合部がデフレクターのラインとなるはずです。

 両端の型からはみ出した部分をノコで切断します。
 プラダンをデフレクターの位置に合わせて作ってあるので、ちょうどはみ出した部分が不要な部分となります。
 カブセールとプラダンの継ぎ目が見え、ケガキしたラインと合っています。
 この線にそってノコでFRPを型から切り離します。

 型とFRPの先端部分を切り離した写真です。
 切断は一度に行わず、上面側と下面側のFRPに分けて切断します。
 FRPが切断できたら、カブセールとプラダンを固定していた両面テープを剥がし、型から先端部分を外します。

 両端の部分をシルバークロスでふさぎます。
 型に残った平らなFRPの一部を切断し、両面テープで貼り付けます。
 そのうえに、さらに樹脂を塗って固定します。
 この部分は強度はありません。あくまで見た目だけの為です。

 スポイラーとなる部分を上下に貫通する固定穴をあけます。
 そこに5x40のドリルビスを通しておきます。
 写真の上側がスポイラーの底面となる部分です。

 車をジャッキアップして、作業しやすい状態にしておき、スポイラーをガムテープで仮止めします。
 固定位置が決まったら、ドリルビスを強くバンパーに押し当てて回し、取り付け穴を作ります。

 バンパーに取り付け穴があいたらスポイラーを外し、上面に両面テープを貼ります。
 バンパーの両端部分は、バンパーとデフレクターが近く、この方向では両面テープがつかえません。

 両端の固定は、デフレクターの内側よりビスでスポイラーを引っ張ることにしました。
 あらかじめデフレクターにビスが通る穴を開けておきます。
 スポイラーを両面テープでバンパーに固定したあとで、両端部分をビスで固定します。

 取り付けが完了した写真です。
 
 スポイラーはコンパウンドで磨いた後、クリアー塗料を上から塗っておくと良いでしょう。
 写真はまだ磨いていない状態です。

■続編 2作目製作■
 2010.09.24追記
 
 
 
 最初に製作したスポイラーは、硬化中のゆがみでボトムラインが波打っていたので、再製作を検討しました。
 今度は心材を硬くて歪みにくいものにしようと考えた結果、塩ビパイプを使うことにしました。
 
 配水用の塩ビパイプを、トーチの火であぶり、やわらかくなったところで型に押し当てて曲げるというものです。
 塩ビパイプもガスボンベ式のトーチも、ホームセンターで購入しました。
 塩ビパイプは1mで一本148円だったので、パイプ曲げの練習用も含めて数本購入しました。 

 トーチの火で全体をあぶりながら、やわらかくなるのを待ちます。
 パイプを回しながらあぶると良いそうです。
 初めてのパイプ曲げだったので、あぶりすぎた場所が焦げてしまいました。

 何本か練習したのち、ある程度気に入るものが出来るようなりました。
 コツはよく分かりませんが、何本かを曲げているうちに、なんとなく出来るようになりました。
 失敗しても1本148円なので、とにかく挑戦してみることですね。

 スポイラーは両端と中央の3分割で製作することにしました。
 中央部分は直線状態の短いものとしました。

 スポイラーの両端の、上面が見える部分は、あらかじめパテで整形することにしました。
 パイプ径と同じ幅に切った塩ビ板を瞬間接着剤で固定しました。
 この塩ビ板は、パテが固まった後は外すものなので、ボール紙などでも良いかもしれません。

 厚づけパテを盛って整形します。
 

 パテが固まったら、前作のスポイラーと同様に、FRPを巻きます。
 写真は硬化中に撮ったものです。
 上に乗っているのが先に作ったスポイラーです。
 坂道で擦って割ってしまったので車体から外しました。
 
 心材が硬いので、硬化中に歪むようなことはありませんでしたが、結局このスポイラーは装着しませんでした。
 作っているうちに、飽きてしまいました。
 最終的には、シルバーではなく黒いものを付けようと思いDIYコーナNo.40のアンダーガードを付けました。
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